クレープリー・アルション(なんば)
なんばの「クレープリー・アルション」へ。建物は1952年に建てられた洋館で、どちらかというとクレープが食べたいというよりは洋館の中に入ってみたくて入店。残念ながら二階は満席で上がれなかったんだけど地下の部屋に案内してもらう。雰囲気もよくクレープも美味でした。
なんば・日本橋建築ちら見歩き
南海ビルディング(高島屋 大阪店、南海電気鉄道難波駅)。あたりまえの風景すぎてあまり観察することもなく通り過ぎてしまいがちですが、改めて眺めてみると、格調高い建物ですね(ネオ・ルネッサンス様式というそうな)。1930、1932年の大大阪時代に建てられました。設計は堺市出身の久野節(くのみさお)。
こちらは日本橋三丁目の高島屋東別館。非常に迫力のある建物です。旧松坂屋大阪店。1928、1934年施工。設計は辰野金吾の教え子で名古屋を中心に活動した建築家、鈴木禎次。夏目漱石の義弟にあたる方だそうです。平成31年にはレトロな空間を改修してレジャー施設にするというプランがあるそうです。できるだけ今の形を残して欲しいものです。
↑11連のアーチ状の装飾が連なる迫力ある外壁(高島屋東別館)
味園ユニバースビル。1955年(1956年?)。設計は初代オーナーの志位銀次郎。イケフェス大阪の味園ビルガイドツアーは何度か応募しているのですが、まったく当たらないし、当たる気がしないので、昼間、観られる範囲で少しだけ潜入してきました。これはまた別項で書きます。
向かいの「ナンバプラザビジネスホテル」もかなり個性的な建物で面白かったです。
喫茶「ロア」(なんば)
ずっと行きたかった「ロア」にやっと行けました。この店のロゴ最高ですね!
コーヒーをいただきましたが、このカップ! なんだか見覚えがあると思ったら、桃谷の「LEEK」さんでおしえてもらった日本硬質陶器株式会社NIKKO(ニッコー社)が1915年に発売した「山水」という名のカップではないですか!
「LEEK」のママさんは、古くからされている喫茶店ではこのカップを使っているところが多いのだけど、意外とみんなこのカップについての言われやエピソードを知らないので、こうこうこうなんだよと話しをしているとおっしゃっていた。
ビートルズ来日時に、メンバーがこのカップでお茶を楽しんだのだとか。また、このカップには「チャンとクーン・セの悲恋物語」という物語があるらしい。
カップは三種類あって、「ロア」で出されたカップは色が多く、一番高いものだと思われます。
とここまで書いて、LEEKのと見比べているのですが、若干デザインが違うかもしれない・・・。でもNIKKO社のもので間違いないのではないでしょうか?!
喫茶「馬やど」(なんば)
TOHOシネマズなんばでクリント・イーストウッド監督の『15時17分、パリ行き』を鑑賞。これは傑作! 大人たちもお手上げのずっこけ三人組の少年たちが成長して故郷に錦を飾る話でもあるのが良い! これはまたちゃんとどこかで書きたいと思います。で、この日も二軒ほど喫茶店に寄りました。そのうちの一軒がなんなんタウンにある喫茶「馬やど」。
創業は1957(昭和32)年。店の中央に駅馬車の幌のアーチがある!
バナナジュースを注文。ストローの包み紙にも「馬やど」のロゴと名前が入っている!
喫茶しのはら(大阪・大淀)
喫茶・軽食「パロマ」を出て、次に向かうは大淀中を通過して大淀中四丁目にある喫茶「しのはら」。ここは前に一度来たことがあります。
ちょっとレトロで上品で手の行き届いたお店は開業50年というから驚きです。
珈琲をいただきました。何度も通いたくなるお店です。
喫茶・軽食「パロマ」(大阪・大淀)
シネリーブル梅田に『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』を観に行ってきました。冒頭はいきなりの手術シーン。ついで病院の長い廊下を医師二人が歩いて来る様を長回しの移動撮影で撮っているんですが、不吉(!)なバックミュージックも相まって、なんだかいや~~な世界に引きずり込まれていきます。因果応報の試練が最高潮に達した時に行われるのは!? 人間はかくも滑稽でおかしな存在なのだといわんばかりのヨルゴス・ランティモスの世界が炸裂。『ロブスター』ほどのハチャメチャサはありませんが、硬質で美しい撮影も光る傑作でした。
で、帰りにいつもとは違う大淀中一丁目あたりを歩いてみると、喫茶店がいくつかあり、そのうちの一つ「パロマ」に入ってみました。
お店入ったところのカウンター、かっこいい! 写真だとちょっとわかりにくいですが、テーブルについた仕切りがステンドグラスです。
奥の方は広々としています。いい感じです!
ミートスパゲティとソーダ水をいただきました。新梅田シティの近くにこんな素敵な喫茶店があったとは! ガーデンシネマがあった頃からスカイビルには映画を観に頻繁に来ていますが、これまで全然知らなかった。やはりたまには普段と違う道を通るのも良いですね。