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映画『パンとバスと2度目のハツコイ』

日曜日は、今泉力哉監督の映画『パンとバスと2度目のハツコイ』を観にイオンシネマ茨木に行ってきました。イオンシネマのみの上映ということで、近場はどこかなと探したら、茨木が一番近かったのだ。

映画は期待を裏切らない良作であった。これまで恋愛群像劇を得意としてきた今泉監督だけど、今回は、恋愛を主題にしつつ、恋愛に奔走しないヒロインを描いていて新鮮だ。

「なんだかんだいろいろあるけど、人間はやっぱり一人では生きていけないのだ」という作品が多い中、『パンとバスと2度目のハツコイ』は、「一人でも生きていかなくちゃ」っていう映画なんだと思う。

一人がいやだから、「ちゃんと好き」でもない人と一緒になってもいいじゃない?っていう恋愛はもういいかな、そんなことでバタバタするくらいなら一人がいいかなってそんな映画なのではなかろうか。孤独を恐れるなってことかもしれない。

ちなみに「ちゃんと好きってどういうことですか?」っていうのは今泉監督の『サッド・ティー』で青柳文子が言う台詞。

あと、3人での場面の多くで、一人が用事で欠けて、2人だけになるシーンが何度かあるんだけど、最後にヒロインとヒロインの妹とヒロインの中学時代の同級生の男性がヒロインの家の一部屋に集まっているシーンが出て来る。ここでも、順番でトイレに行くたび、違う組み合わせの二人が二人でないとしゃべれないとばかり重要な会話を交わす展開となり、3という数字が常に2になるのが面白かった。