『パディントン2』は大傑作!
ホワイティの風流田舎そばで朝定食。いつも混んでる。豚汁定食(500円)を食す。具沢山で満足の一品。
●映画『パディントン2』
前作はペルーからの移民であるパディントンが異国の地、ロンドンで受け入れられていく様を描いていたが、今作の冒頭では、すっかり町の人たちと馴染んで、爽やかなルーティーン生活を送っているほのぼのとした光景が展開している。
とはいえ、ご近所の差別主義者・カリーも健在で、今回彼は自警団員を勝手に自称し、相変わらずパディントンを嫌っている。
このあたりのリアルさがパディントンシリーズの面白さの一つでもある。
特別なことではなく、ありふれたロンドンの日常であり、世界中どこにでも同じようなことが起こっているのだ。
尤も、映画自体は、夢とスリルに溢れた最高に楽しい作品に仕上がっている。
開始早々、パディンドンが古道具の中からロンドンの町を描いた飛び出す絵本を見つける。
ペルーにいるおばさんに送ったら喜んでもらえるに違いない! パディントンは思わずおばさんと一緒にその絵本の中に入って、ロンドンの名所をあちこち二人で巡ることを夢想する。
このシーンの素晴らしいことといったら!もうこれだけでこの映画は大傑作!と太鼓判を捺したくなる、夢と希望に溢れた名シーンだ。
ニコール・キッドマンがのりのりで演じた前作の悪役もよかったが、今回のヒュー・グラントがまた実にいい。
弁護のしようがないほどのいやな奴なんだけど、ヒューさまが演じると品もよくどこか憎めないキャラクターになる。
この男にはめられ、パディントンは無実の罪を着せられ投獄。そして脱獄(!)、列車での大迫力アクションが始まろうとは、観る前には思いもしなかった。
冒頭、さらっとブラウン一家の近況をパディントンが語るシーンがあるのだけれど、それが全て伏線として、このクライマックスに関わってくる。この脚本のうまさにもすっかり感心してしまった。
今年のベスト1候補が早くも現れた