輪違屋(京都・島原)
本年度の「京の夏の旅」は、輪違屋(わちがいや)が特別公開されています。旧花街・島原で元禄年間の創業以来(創業当時の名は「養花楼」)営業を続ける唯一の置屋。普段は中は観られません。
襖には当時の太夫が常連さん宛に書いた恋文の下書きが貼られています。近藤勇の書が貼られた屏風もあります(二階には桂小五郎書の掛け軸が)。
西側の庭。竿の部分が長いのが特徴。はね木を利用しているそうです。
こちらは才色兼備で一番人気だった吉野大夫の書(恋文)で、額装には室町時代の布(一部)が使われているそうです。
二階も公開されていましたが、写真はNG。今回の夏の旅のパンフレットの表紙にもなっている「傘の間」(松竹梅の床の間も見もの)、壁に本物の紅葉を塗り込んでかたどった「紅葉の間」などを拝観しました。これらは後にお茶屋として兼業するために増築されたものだそうです(明治4年頃)。階段の手摺は、百日紅(さるすべり)の木が使われているそうです。
島原大門。