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韓国映画『悪女 AKUJO』

心斎橋シネマートで『悪女 AKUJO』を観てきました。噂に違わぬアクションシーンの凄さに興奮しっぱなし。冒頭7分も続く殴り込みシーンは、イリヤ・ナシュラー監督の『ハードコア』と同じ手法、つまり主観映像を使ってのワンシーン、ワンカット(といっても巧みに繋いでいる疑似長回しですが)。闘いが行われる廊下の狭さがアジア映画だなぁ。『男たちの挽歌』の狭い廊下をチョウ・ユンファが拳銃ぶっ放していくところとか、『オールドボーイ』の格闘シーンなんかを思い出しました。

 

途中、ヒロインが鏡にぶつけられるシーンをきっかけにヒロインが姿を表して、三人称のアクションシーンに変化します。主観映像もいいんだけど、やっぱり体と体の生身のぶつかり合いは観ていて迫力が違います。最後は窓を割って飛び降りるんだけど、窓割るシーンがやたら多いという印象(爆発シーンでも窓から人が吹っ飛びます)。

 

話題になっていたバイクに乗ってのチャンバラシーン、ラストのバス追跡シーンなどこんなの今まで観たことがないというオリジナリティ溢れるアクションがこれでもかと展開。

ヒロインのキム・オクビンはアクションのほとんどを自力で演じたそうです。監督は『殺人の告白』(2012)のチョン・ビョンギル